2012年03月14日
左官の網を張り始めました。
昨日から左官屋さんが下地となる網を張り始めまして、段々雰囲気が変わって来ました。
大工が取り付けた胴縁という細い木に網を左官屋が取り付けるという段取りです。
胴縁の厚み分構造体から仕上げ材の間に隙間ができる通気工法です。
内部の台所まわりは大工が製作家具を組みながら取り付けていました。
この製作家具というのがくせ者であまり凝りすぎて家具職が作るようなものになるとドカンと費用が跳ね上がります。対して、大工家具は一般的に家具職よりは精度は落ちるが値段は安く抑えられると言われている印象があります。
でもこの大工さんはちょっと違うんです。大工の加工場にはあまり無いはずのパネルソーで下ごしらえをしてくるので精度高く並の値段でいい仕事をしてくれます。
最初に私の仕事をしてもらっている時に棟梁が
「大林さんの仕事はパネルソーがあったほうがピシッと納まるから、中古だけど買ったぞ。」と聞いた時、「そんな簡単に買っちゃうの?」と驚いた記憶があります。
そんな付き合いもすでに工事棟数は片手を超え、意図をかなり理解して下さり、ものづくりのいい協働ができる関係になっています。現場で手を動かしてくださる方のやる気は非常に重要です。
大林勇設計事務所
Posted by 大林勇設計事務所 at 15:56│Comments(0)
│浜松市・つるのや(弦乃家)
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