2023年08月22日

家庭訪問と間取りの答え合わせ

こんにちは、大林です。
お子さんのいらっしゃる家庭では、そろそろ宿題のラストスパートが始まる頃でしょうか? えっ?まだ? 私も子供の頃読書感想文を書くのは苦痛だったなあ。



 さて、先日、6ヶ月点検と不具合調整を兼ねて家庭訪問してみました。 近況報告などの簡単なやり取りはラインで済ませているのですが、やはり顔を合わせて御家族全員と会話するのは設計者として嬉しく、楽しいものです。 お子さんたちの成長も会う楽しみの一つです。





 土地探しから密に連絡を取り合い進んできたので、角地で2階リビングを採用して通行人の視線も気にならず、良かったですよね、と外を見ながら「答え合わせ」の気持ち。 私も継続してこのエリアの不動産情報を観察していますが、「もっと早く出てくればよかったのに」という土地には、一度も遭っていないのできっと正解だったと思いますね。

 実際、外から見上げてもガラスの反射で中が見えないそう。1階リビングでもないのでアスファルトの路面を通ったヌルい風が室内に吹き込むこともなく快適とのこと。 

 ただ、2階リビングに対しては世の中の建築予定者のうちで一定数のアレルギーが有ることも事実。 2階リビングを快適なものにするためには、緩い階段とセットで考えるのが必須。 間取りのセオリー的には、水回りをすべて1階にまとめると必ず1階面積が肥大化します。 そうなると2階は個室だけとなるか、面積の帳尻合わせに吹き抜けを作るか、最終的にはそんなストーリーにならざるを得ません。

 総合的に考えて、LDKを2階に上げるのか、LDKを1階においたまま、洗面浴室寝室個室を2階にまとめるのか、あるいは平屋にするのか・・・。家族の希望、土地の広さ、もちろん予算により、進む道は人それぞれ。 緩い階段は、当然ですが面積を消費します。土地に余裕があれば、平屋も選択肢としてはアリです。

我が家では、LDKは1階ですが、洗面・浴室・寝室・個室を2階にまとめているので、洗濯物が一階に下りてくることなく、これはこれで正解かなと考えています。



 さあ、あなたならどうしますか?  事前に連絡くだされば我が家の緩い階段をご案内できます。 これなら2階リビングもいいかな、と感じていただけるはずです。 緩い階段は2階リビングの成否を分ける、20年近い設計経験でそう考えます。

大林勇設計事務所  


Posted by 大林勇設計事務所 at 11:52共通