2009年10月02日
仕事の手順
モノを作る過程には、順序がある。
仕上げ工事では順番が後になるほど、すでに仕上がった部分に対して気を配らなくてはならない。
今日取り付けてもらった下足入れ。
杉の天板はオスモというドイツの植物系の自然塗料でDIY塗装したい。
明日には側面のシナ合板を塗装する塗装屋が入る。
さらには月曜日には玄関のタイル工事がある。
そうなると日曜日にお客さんとDIY塗装するよりも先に仕上げたほうが良いという答えが出る。
誰が塗る、って?私がするしかないという結論。
タイルの下に埋まるコンクリートに塗料がポツっと落ちても何の問題も無いし、明日水性塗料で塗装されるシナ合板に塗料がはみ出ても明日には消える。
昨年一級建築施工管理技士に向けて勉強してから現場の手順を考える事がとても楽しくなったと同時に、設計の無駄を減らせるようになった気もする。(面白みを減らしているわけではありません。)
限られた予算の中で仕事をする訳だから、時間を掛けさせる部分、さっぱり済ませる部分、そんなメリハリは不可欠だと思うのです。「作り方は、図面を参考に大工さんが考えてください。」というのは何だか寂しい気がして。そんな事を考えているとますます「この仕事が好きだな。」なんて思ってしまうのです。
そうそう、この下足入れの天板は森のアウトレットでお客さんと杉板の山の中から探しました。
節が少々ありますが、何と3000円でした。板を購入しお客さんのワゴン車のシートを倒し積み込むと何と子供が一人乗れない(驚)。お子さんは私の車でお宅までお届けしました。将来そんな出来事も家族の皆がこの板を見て思い出してくれたら嬉しいなと思う訳です。
大林勇設計事務所
Posted by 大林勇設計事務所 at 16:15│Comments(0)
│浜松市・わのいえ(輪の家)
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