2022年09月28日

災害への備えと、タンク付きトイレの安心感

こんにちは、大林です。

先週の静岡県全域を襲う、大雨がかつて経験ないほどに酷く、心落ち着かない時間でした。 皆様の地域はいかがでしたか?

今回の大雨で被災した皆様に心より御見舞申し上げます。

 私は土曜日の朝に所用で県東部に向かったのですが、流れた泥のせいか路面が茶色だったり、もちろん渋滞もありましたし、トイレ休憩をしようにも断水だったり、非日常のことが起きている実感はありましたが、報道が進むにつれて想像のはるか上のレベルの水害および断水が起きていることを知り、胸が締め付けられる思いがしました。


9月初旬の大雨の際に、あまり報道はされておりませんでしたが、我が家を含む細江町の一部で断水がありました。

 仕事の出先から戻ると、上下水道部の公報車が断水のお知らせをしておりました。 「えっ?断水?」と信じられない思いで、蛇口をひねりました。 もちろん出ません。

 停電も辛いですが、水が出ない絶望感もひょっとしたら初めての経験だったかもしれませんが、「どうしよう?」と非常に心細いものでした。 こんなときに限って前夜は、シャワー使用だったので湯船にお湯がありません。

 ミネラルウォーターの買い置きはあるものの、トイレを流す水や手を洗う水の必要性はあまり真剣に考えていなかったように思います。

 トイレの排水については、水流の勢いがないと流れないと思っている方もいらっしゃいますが、電気仕掛けや水道の水圧ではなく、基本的には水の重さで流れるため、水面に水を注げば流れます。 実家が太陽熱温水器を使っているのでひとまずタンク一杯分の水をもらっていました。

 大変汚い話で恐縮ですが、日中は私と休暇中の次男だけの在宅でしたので、「水は限られているので、2箇所のトイレをそれぞれお互い専用とし、「小」は毎回流さなくても良いことにしようぜ。」と、非常時の節水の密約(?)を結びました。 それくらい、水が止まっている事実が心細かったのです。

 そのうち、近くの幼稚園で給水が始まり、これは長丁場になりそうだとタンクを持って給水に行きました。 テレビで見たことのある給水車から給水を受けるのは、おそらく初めてだったと思います。

 その後、幸いにも断水開始から12時間ほどで断水から復旧したのですが、半日ぶりに蛇口をひねったときの、濁り混じりの茶色い水でも感動的だったことは脳裏に深く刻まれました。 今回被害の大きかった、静岡市清水区でも一刻でも早く水が届いてほしいと願うばかりです。

夏の問題は追って考えるとして、冬は家の中の乾燥防止も兼ねて、残り湯は防災用に貯めておくほうが良さそうです。


災害への備えと、タンク付きトイレの安心感

 あと、ちょうど値上げ前の便器の発注用にカタログを眺めながら、「タンクレストイレもデザイン的に優れているが、昔ながらのタンク付きトイレの安心感も見直すべきだな。」と変な気づきもありました。 たった1回でも流せるか流せないかの安心感は大きく違います。 男性でも女性でも人間の尊厳にもつながる大問題です。

「雨水タンクは、ボウフラの温床になるのでやめた方がいい」と、よく聞くのですがこちらの必要性ももう一度考えて、採用を検討する必要があるなと感じました。


 被害がないのが一番ですが、備える習慣も忘れないようにしなくてはいけませんね。

大林勇設計事務所



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Posted by 大林勇設計事務所 at 11:47 │日々のこと

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