2023年10月18日

薪ストーブにもお化粧してみました

こんにちは、大林です。

朝晩は、だんだん涼しくなってきました。

夏が終わると同時に私にとっては今年もまた10月に1つ歳を取る感慨と、薪置き場に溜まってきた小枝を薪ストーブで消費できる、小さな達成感が入り混じる季節です。



今年はシーズンインに先立ち、ずっと気になっていた薪ストーブの天板の手入れをしました。

鍋を載せたり、やかんを載せると長い期間のうちに塗装が剥げ、軽めの錆が発生します。 すでに10年以上働いてくれた、我が家のNestor Martin(ネスターマーチン)社の S33も少し年季が入ってきたところでした。

手入れをしようにも、耐熱スプレーで塗装するには、余計なところに飛散しないようにビニールシートで養生(囲うこと)が面倒だったのですが、靴墨のような ストーブポリッシュ を使うと布やスポンジでササっと塗り広げるとそれなりの見栄えになりそうとのこと。 早速調達し、軍手とボロ布でチャレンジしてみました。



 塗った感じは、まさに靴墨。 サビや色褪せの部分もすっかり消え去り、新品同様とは言えませんが随分と若返ったように見えます。 焚き始めは、おそらく塗装が焼けたような匂いがすると思いますがすぐに消えることでしょう。

 今年も焚き始めが楽しみです。 今年も少しづつですが薪ストーブの普及活動に努めたいと思います。


大林勇設計事務所
  


Posted by 大林勇設計事務所 at 16:32共通

2023年10月05日

老いる日本の“住まい” 第1回 空き家 1000万戸の衝撃

 こんにちは、グッと気温が下がってきましたね。
今朝便座に座りながら、便座の温度目盛を0から1に上げた大林です。

 つい先日、NHKスペシャルで興味深い番組がありました。 見ました?


https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023100101635

 その名も「老いる日本の“住まい” 」シリーズ 「第1回 空き家 1000万戸の衝撃」。 第1回と銘打つからには、まだ続くと思われるので視聴をオススメしたい。 視聴後に浜松を離れている知人からも、「現実を見せられてツラい」との感想も。

 私の住む浜松市でも、郊外に行くと空き家が散見される。 子世代が市内でも交通の便の良いところや就職で都会に行ってしまうことで、住み手がいなくなってしまうのだ。 そのまま、土地と建物を売却したり、建物を解体したり、相続人の意図ある動きがあればまだ良いものの、そのまま放置というのが、耐震安全上、防犯上ともに問題がある。

 山間部や郊外の住宅を相続したものの、どうしよう?と困っているとの相談をいくつか受けている。 道が狭くて解体の重機もダンプも入れないというのだ。

 昔の人は、人力でよくもこんなところに建設できたな、と敬服する部分も大いにあるが重機使用が当たり前の今となっては、周囲の安全のためにいざ解体だ、と動き出そうにも相続人を悩ませている。 さらに、解体後に更地で売れるならばまだ良いが、展望もなくとりあえず更地にした場合は住宅用地の特例がなくなり、土地の固定資産税が数倍に跳ね上がる。

 この番組でも言及されていたが、やはり使える住まいは手を加えて中古住宅として流通させるとか、リノベ借家として需要を発掘させるなど、建築と不動産の融合で解決できそうな役割があるように思う。 ただ、貸し手と借り手の需要を見出すことが大きなハードルか。 仲介手数料が苦労の割に安いことも有り、不動産業者が積極的に動くとはあまり思えない。

 私も、ここ数年そんな予感がしていて勉強の趣味が高じて宅地建物取引士の合格率17%の試験を受け、何とか合格。 これで開業するつもりは有りませんが、何らかの知識として生かして地域のお役に立ちたいな、と。

 設計する、直す、活かす、そんなスキルが求められる日が近いうちに来るでしょうね。

大林勇設計事務所  


Posted by 大林勇設計事務所 at 11:21