2023年09月27日

やはり居住空間は面白い、砕氷艦しらせ一般公開

こんにちは、大林です。



 土曜日に愛知県の蒲郡港に南極観測の砕氷艦しらせが着岸し、一般公開があると聞き、ドライブがてら行ってきました。 大学時代に自転車つながりで知り合った研究者の某先輩が調査で乗船していたこともあり、艦内を案内していただき久しぶりの再会を楽しみました。

なお、建造費を出した文部科学省では「南極観測船」と呼び、運用を担当する防衛省では「砕氷艦」と呼ぶそうです。

 私はと言えば、昔から乗り物全般は好きなのですが、船や飛行機は昔から好きで特に人が滞在する狭い空間は、職業柄好奇心が止まりません。 かつては子供と乗り物図鑑を見ながら、断面図を見るのが特に楽しみでした。



研究者用の個室も公開されており、廊下から内部の写真を撮ることができました。

艦内の船員用の階段はかなり急角度な上に、艦内の天井は低く、廊下で手を伸ばした感じでは、我が家のダイニングと同じく天井高さ2.1mくらいのようでした。ただ、フェリーと同様に個室には窓がない部屋もあり窓の存在のありがたみを大いに感じました。

浴槽の湯は海水で、仕上げに真水の湯で流してお風呂から上がるそうで、「海水は捨てるほどあるけど、真水は貴重なんですよ」と力説しておられました。

二度の南極のお話も大変貴重で、「オーロラも最初のうちは珍しくて見たけど、寒い日は外に出るのが億劫なのでそのうち見に行かなくなる」となんとも贅沢なお話も聞くことができました。南極の石の話や氷の話、未知の世界のお話はとても興味深く、すっかり長居してしまいました。

船も家も人が過ごす空間の寸法調整は特に大事、こじんまりとした空間では特に。そんなことをふと思いました。


大林勇設計事務所

  


Posted by 大林勇設計事務所 at 15:33共通