2020年10月08日

ドキドキの住まいプラン提示。

こんにちは、大林です。

台風の影響でまとまった雨ですね。
この時期って何を着ていいか分からずに体調崩しがちです。

特に今年はあらぬ疑いをかけられることもありますので、皆様体調管理にご注意を。

本業以外で中日新聞に載せていただきました(笑)。そんなに走るなんて、変人だねえと呆れられますが、あくまでも趣味ですよ。


さて、今日はプラン提示の話を・・・

ドキドキの住まいプラン提示。
制作模型の例


プラン提示、それは何度経験してもドキドキする体験である。

プランに模型を添えて提案。 出した瞬間奥様の顔色がどちらかというとマイナスな感じ。 「ムムッ、ハズしたか?」これは練り直しかと覚悟しながら、内容説明と要望確認をいくつか伺う。

翌週、感想を伺うと・・・「夫婦であれこれ考えたのですけど、やはり我々の要望を実現しようとすると、これがベストだよな、との結論になりました。この案でお願いします。」などと聞こえてくると、やはり嬉しいもの。

ドキドキの住まいプラン提示。
制作模型の例


当事務所としては、これがベストとして出した案も、レストランの料理の味に賛否両論があるように、様々な受け止め方がある。

ネット社会で便利になった分、情報の発信源の信憑性も疑わず信じてしまう危険性もあるし、特定の住宅設備を褒め称えるような我田引水的な説明に遭遇することもあるだろう。

ただ、私がいつも気にしているのは、施主さんの長きに渡る暮らしをイメージすること。 やっぱり提案する設計者としては、考えにビシッと筋が通っていないと装飾が色々付いたとしてもイカンのではないか、と。

 共働きなのか、夜勤はあるのか、スーツ仕事なのか、作業着なのか、将来の親の介護の関係可能性もありそうなのかetc、いろいろ考え始めたら無限の選択肢が出てきて、教科書の例題のような紋切型のプランが万人にフィットするはずはない。(新卒時に勤めたハウスメーカーでも、400いくつかの社外秘のプラン集はありましたね、やはり。)

 当事務所では、住宅広告にありがちな子供ノビノビ、ママさんにっこり、とは異なる切り口をイメージしている。(子供は永遠に赤ちゃんだったり、幼稚園児ではないですから。我が家の経験からしても子供は確実に成長します。) 

 リクエストには上がっていないけどこう提案してみよう、きっと気づいていないけどこうしてあげたほうが良いだろうな、など住宅情報サイトに出ていないような秘密のスパイスも飛び道具も用意している。

 ハウスメーカー、設計事務所の両方に勤務し、子育てをし自分で設計した家に住んでみると、気づくことも多く、それは設計の糧。

 設計時に悩んだことほど、さほど大した問題ではなかったり、逆に悩まなかったことが、意外と気になる問題だったり。

 まず、家を建てたい方は家づくりの相手に、住まいへの思い・考えを伝えること、これだけは譲れないと思っているこだわりを伝えること。

 家づくりに大切なのは、その方向性の最初の見定めなのかなと当事務所では考えています。

大林勇設計事務所




Posted by 大林勇設計事務所 at 15:10

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ドキドキの住まいプラン提示。